円安が加速している。背景には日米金利差、対外収支の悪化など様々あろう。他方で、為替相場は長期的には一物一価となる購買力平価に収れんするというのが古典的な考え方である。円相場の購買力平価は、1973年を基準として消費者物価指数の格差で計算すると1ドル=110円弱になる。英エコノミスト誌が発表するビッグマック指数にいたっては76円が平価である。現状との乖離（かいり）は甚だしい。80年代以降、内外

働きたいけど働けない。パートやアルバイトが保険料を払うと手取りが減る「年収の壁」を見直す動きが出ている。時給が上がって長く働けなくなり、人手に悩む企業が増えたためだ。政府は1人50万円を企業に配り、パートらが社会保険に入っても手取り額が減らないよう支援する検討に入った。だが106万円の壁がなくなるわけではない。問題は解決するか。週3日のアルバイト、1時間長く働き未来に備え。政府が検討している支

米南部フロリダ州が「文化戦争」に揺れている。同州のデサンティス知事主導で、LGBTQ（性的少数者）に関する学校での教育を制限する法律が昨年成立。企業を巻き込んだ議論は熱を帯びる。LGBTQの権利向上や支持を呼びかける「プライド月間」の6月。フロリダ各地を歩いた。（ニューヨーク=清水石珠実）「自分たちは歓迎されない存在なのではないか。LGBTQの若者たちの間で混乱が広がっている」。若年層の性的少

NIKKEI Primeについて 朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

【ワシントン=高見浩輔】米連邦準備理事会（FRB）は5日、6月13〜14日に開いた米連邦公開市場委員会（FOMC）の議事要旨を公開した。この会合は政策金利の据え置きを決めたが、複数の参加者が利上げの継続を支持していたことが明らかになった。利上げの停止は11会合ぶりで、最終的な投票は全員一致だった。議事要旨は「この会合で政策金利を0.25%引き上げることを支持したり、そうした提案に賛同したかもし