刑事告発後に報道陣の取材に応じる大川原化工機元取締役の島田順司さん(左から2人目)と高田剛弁護士(左)=東京・霞が関の警視庁前で2024年3月25日午後5時11分、遠藤浩二撮影 化学機械メーカー「大川原(おおかわら)化工機(かこうき)」(横浜市)の社長らの起訴が取り消された冤罪(えんざい)事件で、警視庁公安部による違法な取り調べがあったとして、同社側が25日、公用文書毀棄(きき)と虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで、取り調べを担当した捜査員ら2人を警視庁捜査2課に刑事告発した。 【写真まとめ】内部メモには何が書かれていたのか 問題の取り調べは、軍事転用可能な装置を不正輸出したとして外為法違反容疑で逮捕された同社元取締役の島田順司さん(70)に、逮捕直後に認否を聴いた「弁解録取」(2020年3月)と呼ばれる手続き。 取り調べの違法性を認めた国家賠償訴訟の1審・東京地裁判決(23年12月)=大