「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧
精神分析はご存知のようにジグムント・フロイトが始めたものですが、100年以上の歴史があり、その間、様々な流派が育ちました。フロイトは神経症圏の患者さんだけを扱っていたので、境界性パーソナリティ障害の病態をそれで説明することはできませんでしたが、イギリスのメラニー・クラインという人が対象関係論という精神分析の流派を立ち上げました。ここには、後日、ビオンとかウィニコットとかいう有名な精神分析家が集うことになります。対象関係とはなんだかよく分からない言葉ですが、対人関係と読みかえてもさほど間違いではないでしょう。 さて、その対象関係論では、生まれたばかりの子どもは母親の全体像が見えていないと言います。子どもはお腹が空いたり、不安なときはミルクを欲しがり、母親のおっぱいに吸い付くわけですが、その自分の満足を満たしてくれるおっぱいは母親のものであるという実感を持っていません。 ここでちょっと専門用語
『責務を果たす』 『自殺企図のもっとも深刻な患者さん、最悪の症状の患者さんが私の治療対象です。世の中にこれ以上哀れな人はいないでしょう。自分は邪悪で、常に自分はダメなんだと思い込んでいます。しかし、それは違うのです』と博士は語る。『私は患者さんの苦しみをよく理解できます。私もその地獄の苦しみを経験し、そこから逃れられるとは思ってもみませんでした。』 現在、博士は主に境界性パーソナリティ障害の患者を治療する。博士が、過去の自分自身の症状を診断するなら境界性パーソナリティ障害に違いないと言う。この病気は理解が難しい。特徴は、愛情飢餓、爆発する怒り、自己破壊欲求などで、刃物やタバコの火で自傷する場合もある。対人操作、敵対行動をし、時には沈黙を続け、自殺予告などにより周囲をパニックにする。 患者を治療に繋ぎとめるもの、それは受容であると博士は明言する。患者は、怒り、空しさ、不安を、一般の人以上に強
久しぶりにBENEDICT CAREY氏の『ニューヨーク・タイムズ』に掲載された記事を紹介してみることにする。 精神医学の世界的研究者が精神疾患にかかっていたことを告白する、それは前例のないことではない。私などは、Kay Redfield Jamisonの名著“An Unquiet Mind: A Memoir of Moods and Madness”をすぐ思い出す。ただ、Jamisonは躁うつ病のせいで死の一歩手前まで行ったが、この記事の主人公マーシャ・M.リネハンは境界性パーソナリティ障害に苦しんだようだ。 マーシャ・M.リネハンの著作は、数冊日本語に翻訳されている。境界性パーソナリティー障害に対して彼女が編み出した治療法のオリジナルの名前は`Dialectical Behavior Therapy’なのだが、それが「弁証法的行動療法」と直訳されているのには少し驚いた。`dialec
HARTFORD — Are you one of us? The patient wanted to know, and her therapist — Marsha M. Linehan of the University of Washington, creator of a treatment used worldwide for severely suicidal people — had a ready answer. It was the one she always used to cut the question short, whether a patient asked it hopefully, accusingly or knowingly, having glimpsed the macramé of faded burns, cuts and welts on
・2018/4/21 『聖書と翻訳』の記事は、順次別のブログに移してゆきます。『境界性パーソナリティ障害』関連の記事は、今まで通りこのブログに残します。 ・2018/2/19 聖書と翻訳 神の子と人の娘がご乱行? 創世記6章1節 ・2018/2/1 聖書と翻訳 ギリシャ語γίγαντες ギガンテスは巨人か? ・2018/1/23 聖書と翻訳 ヘブライ語の解釈 イザヤ書34章11節後半 ・2 . . . 本文を読む
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く