私は大学院で物理を勉強し、卒業してから広告代理店で数年間、営業マンとして働いた後、ベンチャー企業を経て、経営コンサルティングの会社に転職しました。 広告代理店やベンチャー企業での経験を通して、人を活かし、人を動かして成果を上げることに手応えを感じ、次は「会社を動かす仕事」に挑戦したい、と考えるようになったからです。(「はじめに」より) 『頭の悪い伝え方 頭のいい伝え方』(高橋輝行著、アスコム)の著者は、自身の経歴についてこう説明しています。ちなみにそれ以前は、自分の「伝え方」に問題があるとは思っていなかったものの、経営コンサルタントになったとたん、「伝え方」にダメ出しをされることが増え、自信が崩れ去ったのだそうです。 そして、そのようななかで試行錯誤を続けていった結果、あることに気づいたのだといいます。それは、「世間で『頭がいい』と思われている人の多くは、『頭のいい意見を出す人』ではなく、