9月下旬での引退が発表されたJR東日本の「107系」車両が群馬県の上信電鉄(高崎市)に有償譲渡されることが28日、分かった。来年度以降に普通列車で運用される。塗装やラッピングを施し、白地に桃色と緑色の線が入った外見は変更される予定だ。 上信によると、譲渡されるのは6編成12両。うち2編成4両が23日にJRの線路から上信の線路へ移された。残りは10月に移す。同社が車両を導入するのは「7000形」を新造した2013年以来で、JR東からの譲渡は初めて。 保有車両が老朽化している上信は、1編成2両で運行できる107系に着目し、JRと協議を進めていた。JR東日本高崎支社によると、JR側で引退車両を保存する予定は今のところないという。 107系は、かつて県内を走った165系の部品を有効活用して1988年に製造が始まった、JR東発足後初の自社製造車両。ラッシュ時の乗り降りを円滑にするため乗降用扉を三つ設