ウナギと稚魚の国内漁獲量 【神田明美、貞国聖子】かば焼きなどで日本人になじみの深いニホンウナギについて、国際自然保護連合(IUCN)が絶滅危惧種としてレッドリストに載せるかどうかの検討を始めた。数カ月後に結論が出される見通しだ。絶滅危惧種になると、国際取引が規制される可能性が高まる。国内に出回るウナギの大半はこの種類で、親ウナギや、養殖に使う稚魚の多くをニホンウナギの輸入で賄っており、さらなる品薄や価格の高騰が避けられなくなる。 IUCNは、専門家らによる作業部会を5日まで英国で開き、ニホンウナギを含む19種のウナギの資源状況を評価。その結果をもとに詳しく検証したうえで結論を出す。 ニホンウナギは乱獲などで漁獲量が激減し、今年2月に環境省が絶滅危惧種に指定した。IUCNも同様の方向で検討するのではないかとの見方が、水産行政の関係者らには強い。 続きを読む関連リンク(私の視点)ウナギの