【ワシントン斉藤信宏】米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は8日、電子制御のワイパーシステムの不具合で火災が発生する恐れがあるとして、世界で約150万台をリコール(回収・無償修理)すると明らかにした。米メディアがGM幹部の話として報じた。対象となるのは06〜09年型のピックアップトラックやスポーツタイプ多目的車(SUV)が中心で、シボレー、キャデラックなど主要車種のほとんどを占める。 報道によると、この不具合で他の電子制御機能が正常に作動しなくなる可能性があり、場合によっては発煙し、火災が発生する恐れもある。これまでに事故やけが人の報告はないという。米国内で約140万台、カナダやメキシコなどで約10万台をリコールする。 GMは08年8月に同様の不具合で計85万台をリコールしていたが、その後も修理後の車両で同様の不具合が報告されていたという。 【関連ニュース】 <関連記事>GM: