HPLC分析ではイオン性成分分析時に、分離の再現性やピーク形状の安定性を確保することを目的として、水系移動相に緩衝液を用いることがあります。緩衝液を調製する方法には以下の2つの方法があります。 1)所定のpHになるように酸(または塩基)を水溶液に滴下して調製 2)あらかじめ計算された塩と酸(塩基)を秤量して調製 多くの試験法では、1)の方法での調製法が記載されています。この方法では、僅かなpHの誤差により分離の再現性に影響することがあり、こまめにpHメーターを点検/校正する必要があります。 2)の方法では、pHメーターを使わずに緩衝液を調製することができます。このページでは、「あらかじめ計算された塩と酸(塩基)の一定量を秤量し調製する」際のレシピを紹介します。 なお、当社製分析天びんAP-Wシリーズには、2)の方法による緩衝液調製のレシピが登録されており、画面上の表示に従って秤量後、水で溶