ブックマーク / jtsutsui.hatenablog.com (3)

  • シンプソンのパラドックスの図解 - 社会学者の研究メモ

    まず、シンプソンのパラドックスというのは以下のような状態のこと。新薬の旧薬に対する生存率の優位性を考えてみましょう。 死亡 生存 旧薬 600 500 新薬 900 100 これだけみると、旧薬生存のオッズは0.83、新薬生存のオッズは0.11、オッズ比0.13で新薬の方が圧倒的に死亡しやすいということになります。ここで第3の変数である性別を導入し、層別分割表を書いてみると... 女 死亡 生存 男 死亡 生存 旧薬 100 5 旧薬 500 495 新薬 890 88 新薬 10 12 となり、女の新薬生存のオッズ比は1.98、男のオッズ比は1.21となり、どちらもプラスになります。男女の区別なくデータを見たときは新薬が不利だったのが、男女別にすると新薬が有利になるため、パラドックスと呼ばれています。なぜこれが生じるかというと、男女で薬の効き方の方向は同じ(プラス)だが、全体的に死亡率の

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    pgary
    pgary 2013/04/18
  • 外国語での研究報告に関する雑感 - 社会学者の研究メモ

    今回は研究内容から離れてエッセイふうなことです。 海外の学会やシンポジウムに行くたびに、いろんな研究者の方から「なんで日人研究者は海外に出ていって報告しないんだ」と聞かれているような気がします。特に日出身で海外の大学院を経験されている方、同じアジア出身の研究者の方などがそのように発言されているのをよく聞きます。 聞き様によってはオフェンシブに聞こえなくもないですが、まあ事実でもあり、あちら方としては、実際に報告しにきている私はその範疇に入らないと思ってそういう話題をするのだと思います。ともあれその後は判で押したようなやりとり(たいていは「日英語苦手説」と「国内で外国語報告が評価されない説」)が続くのですが、そんなことを言い続けていてもしょうがないような気もするので、最近は別のことを考えています。 というのは、やっぱり分野に寄るばらつきも大きいと思うからです。理系や、社会科学でも経済

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    pgary 2010/05/04
  • 面白い論文の書き方(その一) - 社会学者の研究メモ

    今回も教科書ネタ。 学生の論文には、読んでいて面白いものと、苦痛なもの指導しがいのあるものがあります。後者のような論文を書く学生は、論文についてこう考えていることが多いです。 興味のあることを見つけて、それについて文献を読み、それをまとめて、最後に自分の意見を書く。 こういう指導をされている先生方は意外に多いのではないかと思います(自分も昔はそうでした)。指導がラクだし。しかしこれは論文を書くときの方針にはなりませんし、してはダメです。 論文とは「研究成果」のアウトプットの1つです。少なくとも社会学における研究とは、解かれていない謎や決着のついていない問いを自分で見つけ出し、データ等の証拠を使ってそれに答えることです。(それ以外の論文もありますが、まず基を抑えないとダメです。)上記のダメ方針は、研究と単なる勉強を取り違えているのです。 研究の手順は標準的に教えられているもので十分です。

    面白い論文の書き方(その一) - 社会学者の研究メモ
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    pgary 2009/11/19
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