GNU/Linux名称論争とは、「GNU/Linux」と呼ぶべきか、「Linux」と呼ぶべきか、という論争である[1]。 GNUのユーザーランドとLinuxカーネルを使用している多くのシステムにおいて、その主要な部分のほとんどをGNUのコンポーネントが占めているにも関わらず、「GNU」を名前に含まないことが問題とされる。 GNUプロジェクトは、1983年にフリーソフトウェア財団 (FSF) の創設者であるリチャード・ストールマンによって立案された[2]。この年の9月、ストールマンは『Dr. Dobb's Journal』誌上において彼の新しいプロジェクトの詳細と彼のフリーソフトウェアに対するビジョンに関する声明を発表し、ソフトウェア開発は1984年1月に始まった[3]。GNUはすべてをフリーソフトウェアで構成した完全なUnixライクオペレーティングシステムとすることになっていた[3]。19