効率的市場仮説(こうりつてきしじょうかせつ、英: efficient-market hypothesis、EMH)とは、金融経済学において市場は常に完全に情報的に効率的であるとする仮説[1]。ここで言う情報的に効率的であるとは、金融市場における金融商品の価格がその商品の価値を決定づける情報を反映しているという意味である。効率的市場仮説に従えば、株式取引は株式を常に公正な価格で取り引きしていて、投資家が株式を安く買うことも高く売ることもできないということになる。すると、銘柄の選定や市場のタイミングから市場の平均以上の実績を得るのは不可能である[2]。 概要[編集] 市場を効率的とみなすための主な仮説には以下のようなものがある。 常に多数の投資家が収益の安全性を分析・評価している。 新しいニュースは常に他のニュースと独立してランダムに市場に届く。 株価は新しいニュースによって即座に調整される。
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