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ブックマーク / bijutsutecho.com (7)

  • 誘惑は500年の時を超える。クラーナハの女性像を読み解く

    誘惑は500年の時を超える。クラーナハの女性像を読み解くクラーナハの絵画、なかでも女性像は、20世紀美術の巨匠であるピカソやデュシャン、そして作家・澁澤龍彦など、多くのアーティストを魅了し、インスピレーションをもたらしてきた。その魅力と独自性の源を探る。 verde ルカス・クラーナハ(父) 《泉のニンフ》 1537年以降  ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵  © Courtesy National Gallery of Art,Washington 独特のプロポーションの華奢なヴィーナス像で知られるルーカス・クラーナハ(父)(1472~1553)。歴史の教科書でもお馴染みの《マルティン・ルター》(1525)もまた彼の作品です。宮廷画家、宗教改革の擁護者、ビジネス感覚に優れた企業家など、様々な顔を持つ彼は、イタリア・ルネサンスの成果がアルプスを越えてドイツ語圏へと達し、現地の美術の伝統

    誘惑は500年の時を超える。クラーナハの女性像を読み解く
  • 国宝から名もなき建築まで。「マツモト建築芸術祭」で建築とアートを巡る体験を

    国宝から名もなき建築まで。「マツモト建築芸術祭」で建築とアートを巡る体験を通常、芸術祭ではたんなる会場として見過ごされがちな建築。その建築を主役に据え、17組のアーティストたちの作品とともに紹介する新たな芸術祭「マツモト建築芸術祭」が長野県松市で始まった。 撮影=中島良平 江戸時代には松藩の城下町として栄え、長野県でも有数の商都として発展してきた松市。そんな繁栄のもと、市内では数々の個性的な建築が生み出されてきた。戦災を逃れ、いまなお残るこうした建築を主役に据え、アーティストたちの作品を展示するのが今回が初回となる「マツモト建築芸術祭」(1月29日〜2月20日)だ。 この芸術祭は民間主導で開催されるもの。松で90年以上の歴史を持つ扉温泉を擁する扉ホールディングス株式会社代表取締役・齊藤忠政が発起人となり、実行委員長を務める。また総合ディレクターは、田中一光に師事し、これまで数々のセ

    国宝から名もなき建築まで。「マツモト建築芸術祭」で建築とアートを巡る体験を
    phallusia
    phallusia 2022/04/02
    行きたかったなぁ…
  • 白井晟一が松濤美術館で実現しようとしたものとは。展示室の開館当初の姿を再現

    白井晟一が松濤美術館で実現しようとしたものとは。展示室の開館当初の姿を再現建築家・白井晟一が手がけた渋谷区立松濤美術館が、今年開館40周年を迎えた。同館を白井の思想が色濃く残る開館当時の姿に戻す「白井晟一 入門」の第2部が2022年1月4日より開催される。 手がける建築のユニークさから「哲学の建築家」とも評された建築家・白井晟一(1905〜83)。白井が手がけた渋谷区立松濤美術館が昨年開館40周年を迎えるにあたり、その活動や思想をたどるために開催される展覧会が「白井晟一 入門」だ。 「白井晟一 入門」第2部「Back to 1981 建物公開」より、1階ロビー 展の第1部「白井晟一クロニクル」(10月23日~12月12日)では、オリジナル図面や建築模型、装丁などで白井の活動をたどったが、続く第2部「Back to 1981 建物公開」(2022年1月4日~1月30日)では、松濤美術館を白

    白井晟一が松濤美術館で実現しようとしたものとは。展示室の開館当初の姿を再現
  • 「民藝」とは何か、そしてこれからどうあるべきか。「柳宗悦没後60年記念展『民藝の100年』」が東京国立近代美術館で開幕

    「民藝」とは何か、そしてこれからどうあるべきか。「柳宗悦没後60年記念展『民藝の100年』」が東京国立近代美術館で開幕柳宗悦、濱田庄司、河井寬次郎によってつくられた美の概念「民藝」。東京国立近代美術館で、総点数450点を超える作品と資料を通して「民藝」の活動を振り返る展覧会「柳宗悦没後60年記念展『民藝の100年』」が開幕した。 「柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年」展示風景より 「民藝」とは、1925年に柳宗悦(1889〜1961)、濱田庄司(1894〜1978)、河井寬次郎(1890〜1966)によってつくられた新しい美の概念で、「民衆的工芸」を略した言葉だ。 東京国立近代美術館で開幕した「柳宗悦没後60年記念展『民藝の100年』」(10月26日〜2022年2月13日)は、「民藝」の活動を総点数450点を超える作品と資料を通して振り返り、その軌跡と内外に拡がる社会、歴史、経済を浮か

    「民藝」とは何か、そしてこれからどうあるべきか。「柳宗悦没後60年記念展『民藝の100年』」が東京国立近代美術館で開幕
  • クリスチャン・ボルタンスキーが逝去。歴史や記憶、人間の存在の痕跡を探求

    クリスチャン・ボルタンスキーが逝去。歴史や記憶、人間の存在の痕跡を探求フランスを代表するアーティスト、クリスチャン・ボルタンスキーが逝去した。『ル・モンド』が伝えた。76歳だった。 フランスを代表するアーティスト、クリスチャン・ボルタンスキーが7月14日、がんのため逝去した。『ル・モンド』などが伝えた。享年76。 クリスチャン・ボルタンスキーは1944年フランス・パリ生まれ。55年より独学で絵画制作を開始し、58年から約10年間、表現主義的な作品を手がける。68年に写真と映像作品の制作を始め、パリのラヌラグ劇場で初個展「クリスチャン・ボルタンスキーの不可能な人生」を開催。72年に初めて参加した「ドクメンタ5」で、生活空間に残された様々なものを並べた《資料陳列ケース》や、中産階級の家族写真をグリッド状に配置した《D家のアルバム、1939-1964》を発表し、自己や他者の記憶を独自の手法で再構

    クリスチャン・ボルタンスキーが逝去。歴史や記憶、人間の存在の痕跡を探求
  • 一度は泊まってみたい、日本のアートホテル・旅館

    一度は泊まってみたい、日のアートホテル・旅館ただ宿泊するだけではなく、客室や施設内で美術作品を楽しめるアートホテル。新規オープンが目立つこれらのホテルから注目のホテル・旅館をピックアップして紹介する(稿は順次情報を追加しています)。

    一度は泊まってみたい、日本のアートホテル・旅館
  • いま、原美術館を見つめ直す。これまでの歩みと閉館の理由、そして美術館のこれから

    いま、原美術館を見つめ直す。これまでの歩みと閉館の理由、そして美術館のこれから2021年1月で閉館する東京・品川の原美術館。1979年に開館して以来、40年にわたって日の現代美術シーンを牽引してきた同館のこれまでと閉館の理由、そしてこれからを原美術館副館長の安田篤生に聞いた。 原美術館 廃墟から美術館へ 2021年1で約40年の歴史に幕を降ろす原美術館。その歴史をあらためて振り返りたい。 原美術館が開館したのは1979年12月のこと。原俊夫(原美術館を運営するアルカンシェール美術財団理事長)の祖父にあたる実業家・原邦造の私邸を美術館として開館させたものだ。 原邸自体の竣工は、いまから80年前の1938年に遡る。この邸宅を設計したのは渡辺仁。渡辺は、東京国立博物館館や銀座の和光館などを手がており、当時を代表する建築家だった。白く平面的な壁やガラス窓、鉄格子などを取り入れたモダニズム建築

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