紙をデジタル化しアナログに回帰する 紙をどうするか、ということは、筆者に限らず、紙の時代からコンピュータ(あるいはデータ)へと転換する過渡期にある現在の、大きなテーマです。 筆者は、紙をなくして情報として活用する、というラディカルなライフスタイルをとることを決意し、それが『記憶する住宅』として結実したわけです。 もちろんここであらためて言えば、『記憶する住宅』は情報をデジタルで扱うことを強調するために誇張した表現です。作ったPileDesktopをご覧いただいたとおりで、じっさいには筆者は、相当アナログ人間であります。机のまわりを見ていただければおわかりいただけるとおり、紙をなくしたとかいいながら、紙だらけでもあります。 机の横の書棚には未読の本だけを置いているのですが、これだけでも約90冊。活字中毒のみなさまには見慣れた風景であると思いますけど、まあ本というのは減りませんね。増殖しつづ