北海道のイオンもない街から、都心の国公立大学を単願し、能力を認められ浪人せず就職する。これを最近のピアノのアカデミアを嘆く私に当てはめてみる。私の場合は、どこかの地方都市で本屋はおろか図書館も予備校もない街から、伝統的で保守的な教育を受けるためにNHKの語学番組を聴くことをなぜか急に思い立ち、3年で結果を出す。これに近い。 3年でもっとも素晴らしい結果を出したのはみんなもよく知っている横山幸雄さんだが、2020年代の日本で3年で結果を出すなんてことがあるのだろうか?国がいくら官費で留学させたって、出てくるのはリーズ国際、エリザベート国際、ヴィオッティ国際、チャイコフスキー国際の予選落ちばかりなり。落ちてしまっては元も子もないので、ヴァイオリン業界はあきらめてマイナー国際を受験させることに舵を切ったみたいである。あまりにも失敗例が多すぎたのか、東京人であろうが田舎者であろうが地方人であろうが