「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫) 作者: 九鬼周造出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1979/09/17メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 50回この商品を含むブログ (90件) を見る高校生の時に初めて読んでから、わりと読み返し続けてる名著。 「粋(イキ)の基本的意味は異性関係にあり、それは媚態と意気地と諦めという三つの契機からなっている。」とあるのだけれど、これまで、正直、これを備えた「粋な」状態というのがイメージできなかった。 でも、逆に異性との関係がうまくいかなくてこじれるとき、かならず、このどれかが欠けているということに、昨夜ふと気づいた。 わかりやすく俗な感じで言うと、媚態=「アピールや駆け引きにより相手の興味を引き続ける魅力」であり、意気地=「相手に依存せず、自分ひとりでも自分の人生を楽しめるという自立」であり、諦め=「相手に執着せず、いつでも別の人に行けると