「『ろくでもない上司とのつきあい方』というタイトルで、講演をお願いします」 朝日新聞さんから、そんなオファーを頂くことがあった。 なんとかなるだろうと引き受けたものの、何を話せば良いのか考えあぐねたまま、開催日はもう数日後に迫っている。 そして今、ただでさえ薄い髪がますます薄くなるほどに、頭を抱えている。 「そんなもん、答えあるわけ無いじゃん…」である。 そして世の中にはこんな、答えがないはずのものを解説する本や言説が溢れているのだろう。 「この1冊で誰だって大金持ち」 「エリートビジネスマンになる方法5選!」 まさに今、それを100人の聴衆を前に話せと言われ、悩んでいるというわけである。 そんなことで頭を抱えている時、ふと昔の記憶がよみがえった。 そうか…あれこそまさに、「ろくでもない上司とのつきあい方」の本質じゃないのか、と。 何かがおかしい… 話はもう、40年近く前のことだ。 中学校
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