■個人的なことは政治的なこと というテーゼがかつてフェミニズム方面から出されて（最初に言ったのが誰かは知らないんですが）、そのおかげでセクハラだとかＤＶだとかのプライベートな人間関係の個々人の人間性の問題だとされていたことが実は社会に蔓延している「男は女を好きなようにしていい」という男性優位的な価値観とつながっている社会的（そして政治的)な問題でもあるということが明るみに出たわけだが。それとはまったく違う形の「個人的なことの社会化」がどんどん進められているような気がする昨今の状況。 どんな生き方するかとか何を食べるかとか恋愛するかしないかとか性格だとかコミュニケーション能力だとか「やる気」だとか身だしなみとか健康管理とかどこに住むかとか子ども生むとか生まないとか… そういった本来「そりゃー社会のあり方の影響も受けているかもしらんが人それぞれでいいも悪いもないだろう」（そしてどんな選択であっ

■セクハラはたしかに「された側」の主観が重視されることではあるのだが 家宅侵入という喩え http://satoshimochizuki.air-nifty.com/mochismultitaskingblog/2006/02/post_1c99.html セクハラというのがいかなるものかを一般向けにざっと説明するやり方としてはうまい例えだなと思ったが（なぜそれが問題になるのかすらわかってない人も多いわけで)、これだと職場で人気のない人にとっては最初から不利になっちゃうんだなあとも思った。了解を得るといっても、家を訪問する場合は事前了解を得ればいいが、これをセクハラに当てはめて「今からあなたの私生活について質問してもいいですか」ときいたりすれば、それ自体がセクハラとは言わないまでも「なにこいつ」になってしまうケースもあるだろう。 される側にしても、力関係でホントは嫌なのに「了解」せざるを得