◆伊藤博之さん(45) ◇「共感」消費する時代 世界中と情報共有化 バーチャルアイドル「初音ミク」の音楽制作ソフト開発で知られる札幌市のインターネット関連企業の「クリプトン・フューチャー・メディア」。札幌市が今年度、地域の新たな魅力づくりを目指してスタートさせた「シティ・プロモート」事業のメディア・コーディネーター役として参画することになった。昨年の「さっぽろ雪まつり」の話題づくりとして「初音ミク」の雪像を初登場させたのに続く、本格的な市のPR事業への参画。伊藤博之社長(45)は「札幌を世界中のクリエーターを引きつける街にしたい」と意気込む。【聞き手・鈴木勝一】 --世界中で10万本のヒットという「初音ミク」。この現象はいったい何なのでしょう。 われわれは何を消費しているか。今まではスペック(製品規格・性能)を買っていた。パソコンで言えば「処理速度が速い」とか「ソフトがいっぱい入っている」