東日本大震災の前日、NHKの「クローズアップ現代」がインターネット放送を特集した。NHKスタッフがニコニコ生放送の番組にも出演。ニワンゴの杉本誠司社長らを交え、「テレビとネットの未来」や「放送の役割」を語り合った。「我々にとって大きな1歩だった」と杉本社長は振り返る。 そして3月11日、地震が発生。程なくしてNHKを始めとする各局がニコ生やUstreamでテレビのニュース映像をそのまま流し始めた。思わぬ形で実現したテレビとネットの融合。前日に続き、インターネット放送にとっての新たな1歩が刻まれた日だったのかもしれない。 杉本社長自らNHKに電話 地震発生時、杉本社長は前日のクローズアップ現代とコラボしたニコ生番組について報告する会議を社内で開いていた。倒れそうになるテレビを支えながら、揺れが収まるのを待ったという。オフィスの別のフロアでは天井が落ちていた。 ビル内にいる全員に避難指示が出た
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