ロンドン(CNN) 映画やSF小説に登場する「空飛ぶ車」が、ついに実用化か――。英国の技術者チームが開発した陸空両用車「スカイカー」が、ロンドンからアフリカ西部マリまで、6000キロの旅に挑戦している。成功すれば、新たな乗り物として売り出される可能性がある。 スカイカーは、発明家のジャイルズ・カードゾ氏らが1年半かけて開発した。バイオ燃料で走る2人乗りの四輪車で、後部に大きなプロペラがあり、さらに布製の翼が格納されている。「従来のような固定された硬い翼と違って柔軟性があり、正確で安全な操縦が可能になった。必要な時はすぐに開くことができる。空飛ぶ車の実用化には、この新技術が大きく貢献している」と、同氏らは説明する。 スカイカーは14日にロンドンを出発。フランス、スペインからモロッコへ渡り、さらにモーリタニアを通過してマリ中部の砂漠の町トンブクトゥを目指す。スペインとモロッコの間のジブラルタル