道路交通法違反(酒気帯び運転)などに問われた男性被告の控訴審で、東京高裁(秋葉康弘裁判長)が「入れ歯安定剤に含まれるアルコールが検知された可能性がある」として、同法違反について逆転無罪とする判決を言い渡し、確定していたことがわかった。飲酒していなくても誤って摘発される恐れを指摘した極めて異例の判断で、警察の呼気検査にも影響を及ぼす可能性がある。 同法違反などに問われたのは、静岡県沼津市の医師の男性(49)。2015年3月と5月の朝、浜松市内と静岡市内で、酒気を帯びた状態で乗用車を運転したなどとして起訴された。男性は通勤途中に警察の呼気検査を受け、3月は呼気1リットル中約0・15ミリ・グラム、5月は同0・3ミリ・グラムのアルコールが検知されていた。 男性側は、1審・静岡地裁から無罪を主張。男性は上あごが総入れ歯、下あごが部分入れ歯で、「入れ歯を装着するために検査直前に使用した入れ歯安定剤にア
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