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ブックマーク / himaginary.hatenablog.com (7)

  • ザ・デイリー・ショーに取り上げられた美男美女税 - himaginary’s diary

    少し前に以下のツイートが話題になったが、 1998/11のバローのビジネスウィーク記事や大竹文雄氏の小論*1に示されている通り、この話の元ネタはテキサス大学のDaniel Hamermeshらの研究である。そのHamermeshが、「The Daily Show with Jon Stewart」でコケにされている(H/T Stephen Williamsonのブログエントリのコメント*2)。 以下は、その番組の各シーンのやり取りを小生が勝手に要約してみたもの。 記者 醜いことが収入等の面で不利になることが分かったのは、ご自身が醜いからですね。 Hamermesh いいえ、このことを深く研究した経済学者だからです。 記者 あなたはご自身を客観的な数字という尺度ではどのように評価されていますか。 Hamermesh 3ですね。 記者 なるほど、10段階の3ですね。 Hamermesh いいえ

    ザ・デイリー・ショーに取り上げられた美男美女税 - himaginary’s diary
  • 株価は人口で説明できる? - himaginary’s diary

    という主旨のレポートをサンフランシスコ連銀が出している(Mostly Economics、Free exchange経由;著者はZheng LiuとMark M. Spiegel)。 そこでは、ベビーブーマー世代の引退が株価に与える悪影響を調べるため、中年世代(40-49歳)と老年世代(60-69歳)の比率(彼らはM/O比率と称している)を計算し、PERとの関係を描画している。その結果は、下図の通り。 ベビーブーマーが働き盛りかつ資産形成に励む壮年期に達するに連れ、M/O比率は1981年の0.18から2000年の0.74まで上昇した。それと軌を一にして、PERも8から24に3倍に増えた。2000年を境にベビーブーマー世代が盛りを過ぎると、両指標は共に大きく低下している。レポートによると、M/O比率はPERの動きの61%を説明するという。 次にレポートは、人口動態の推移が比較的予測しやすいこ

    株価は人口で説明できる? - himaginary’s diary
  • 超富裕層からの7つの人生訓 - himaginary’s diary

    バリー・リソルツが表題の件について書いている(原題は「7 life lessons from the very wealthy」;WaPoに書いた記事のリポスト)。仕事の関係で知り合った大金持ちを通じて学んだこととの由。 冒頭には、Bill Vaughanの「Money won’t buy happiness, but it will pay the salaries of a large research staff to study the problem.(金で幸せは買えないが、そのテーマについて研究する多数の研究員の給与を賄える)」という警句が引用されている。 以下はそのエントリの簡単なまとめ。 金は無いよりあった方が良い 金で幸せは買えないが、経済的安定、健康、教育旅行、快適な引退生活が買える。一言で言えば、自由が買えるということ。 「キャッシュリッチ」で「時間貧乏」になるな

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  • なぜリスク予測の不確実性は大きくなるのか? - himaginary’s diary

    voxeuにリスクモデルについての考察が掲載されている。著者はLSEのJon DanielssonとArcus InvestmentのRobert Macrae。 記事は2部構成になっており、第一部ではモデルによるリスク予測の不確実性が想定より大きくなってしまう5つの要因を挙げている: モデルの推計期間が短過ぎる 推計期間中に構造変化がある データ・スヌーピングとモデルの最適化が起きてしまう ポートフォリオの最適化の結果、誤差の最大化が起きてしまう 極端なリスクを予測することも時には必要 このうち最初の2項は世上良く指摘されている話ということで、記事では残りの3つに焦点を当てて解説している: データ・スヌーピングとモデルの最適化 データ・スヌーピング(=より少ないデータからより複雑なモデルを推計しようとすると、モデルのパラメータや予測の信頼区間を過小評価してしまうという問題)の危険性につい

    なぜリスク予測の不確実性は大きくなるのか? - himaginary’s diary
  • 新貨幣国定主義をISLMの枠組みで解釈してみると - himaginary’s diary

    Nick Roweが新貨幣国定主義(MMT*1)をISLMの枠組みで解釈しようとする興味深い試みを行っている。 彼に言わせれば、多くの理論経済学の論文は数学だらけで見通しが悪いので、(数学の苦手な)彼は、論文の結論からリバースエンジニアリングを行い、モデルを自分なりに再構成するということをしているという。それと同様に、多くのMMTのブログエントリは言葉だらけ*2で見通しが悪いので、やはり彼なりのリバースエンジニアリングを行ってみたのが今回のエントリ、との由。 そのエントリで彼は、MMT版のISLMを提示する前に、オールドケインジアン版、ニューケインジアン版それぞれのISLMを示している。 まず、オールドケインジアンの教科書的なISLMは以下の通り。 ここでは簡単のため期待インフレ率はゼロを仮定し、実質金利と名目金利は等しいものとする。すると、図のIS曲線とLM曲線の交点{r0,Y0}が均衡

    新貨幣国定主義をISLMの枠組みで解釈してみると - himaginary’s diary
  • フラッシュ・クラッシュは仕掛けられたのか? - himaginary’s diary

    Nanexという株価(ならびにオプション・先物価格)データフィードのベンダーが、自社に蓄積されたデータを生かして、5月6日に発生した米国株急落(瞬時急落=フラッシュ・クラッシュと称される*1)の分析を行っている(Marginal Revolution経由)。 分析の概要は以下の通り。 14:42:56に、NYSE(ニューヨーク証券取引所)の約100銘柄の買い気配が、全国の9つの取引所を通じた最良売り気配(National Best Ask)を上回り始めた。2分後には、そうした銘柄の数は250以上に達した。データを見てみると、これは、NYSEの気配の処理が他市場に比べて遅れたためであったことが判明した。即ち、他市場の売り気配の低下に、NYSEの買い気配の低下が追随できていなかった。それにも関わらず、NYSEの気配に打刻された時刻(タイムスタンプ)は最新のものになっていた。 NYSEの買い気配

    フラッシュ・クラッシュは仕掛けられたのか? - himaginary’s diary
  • P=NPであることが効率的市場仮説成立の必要十分条件 - himaginary’s diary

    というタイトルの論文(原題は「Markets are efficient if and only if P = NP」)が少し前のMarginal Revolutionで紹介されていた*1。ただしエントリのURLは「just-dont-claim-i-said-this-was-true」となっており、取り上げたタイラー・コーエン自身は、論文が正しいと裏付けしたわけではないよ、と但し書きを付けた格好になっている。 以下にコーエンが引用した要旨を紹介しておく。 I prove that if markets are weak-form efficient, meaning current prices fully reflect all information available in past prices, then P = NP, meaning every computational

    P=NPであることが効率的市場仮説成立の必要十分条件 - himaginary’s diary
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