【AFP=時事】アメリカンフットボールの新シーズン開幕が近づく中、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)選手の死後に提供された脳の99%に変性疾患の徴候がみられたとの研究結果が発表された。この疾患は、頭部に度重なる衝撃が加えられることが原因と考えられている。 【関連写真】脳振とうを理由に現役引退を表明したデビッド・ブルートン 米ボストン大学(Boston University)の研究チームが25日の米国医師会雑誌(JAMA)に発表した論文によると、研究のために死後に脳を提供した元NFL選手111人のうち、110人の脳に慢性外傷性脳症(CTE)の顕著な徴候が認められたという。 CTEは、記憶障害、めまい、うつ病、認知症などの症状を引き起こす。こうした症状は、選手が引退してから何年も経った後に現れる可能性がある。 NFLに対してはここ数年、脳振とうや頭部外傷の問題に関連した監視の目