ブックマーク / www.du-soleil.com (10)

  • 坂口恭平『MY HOUSE』『モバイルハウスのつくりかた』〜所有の揺らぎの中を生きる - 太陽がまぶしかったから

    坂口恭平が気になる 坂口恭平については、佐々木俊尚が「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」をキュレーションしていたことから気になりはじめて「段ボールハウスで見る夢―新宿ホームレス物語」をはじめとして貧困問題や車中泊、ノマドなどを下衆な娯楽的要素を含めて摂取していたため、比較的すんなりと受け入れていた。私自身も貧乏旅行というコンテキストではあるもののドヤ街暮らしやネカフェ難民ごっこをしていて親和性が高かったという事情もある。 そんな距離感のなか、坂口恭平が2012年からメディアに「新政府初代内閣総理大臣」として急速に取り上げられるようになって、正直に言えば少々困惑していた。速水健朗がラジオで「オウム2.0」と言っていたが、大澤真幸の「[asin:4480091971:title]」などを読んでいて感じるそれとの相似性については思うところがあるし、「そうではない」と理解できているからこそ無自覚に

    坂口恭平『MY HOUSE』『モバイルハウスのつくりかた』〜所有の揺らぎの中を生きる - 太陽がまぶしかったから
    pinza0604
    pinza0604 2014/12/21
  • 2014年に読んで「ほんのちょっと」だけ人生が変わった5冊の本 - 太陽がまぶしかったから

    photo by homestilo 今年読んで良かったまとめ 今年は例年よりも読書量が大分少なかったのだけど、その割には得るものが多い読書体験に恵まれる機会が多かった。「ブログに感想を書きたい」「Skype読書会で話したい」という動機で自分の言葉で説明できるように丁寧に読みこんだり、会話をして理解を深める機会が多かったというのもあるのだろう。 そんなわけで「今年読んで良かった」を振り返りたい。僕にとって「良い」というのは、それによってほんの少しだけでも「実行動が変わったか?」という観点なのだと思う。行動が変われば人生も変わるだろう。 車輪の下で 車輪の下で (光文社古典新訳文庫) 作者:ヘッセ光文社Amazon 第1回Skype読書会の題材。学生時代に読んだ気もするのだけど完全に忘れていた。大抵の苦悩は優先順位の問題であり、恋をした瞬間に優先順位が劇的に切り替わったり、失恋したり働い

    2014年に読んで「ほんのちょっと」だけ人生が変わった5冊の本 - 太陽がまぶしかったから
    pinza0604
    pinza0604 2014/12/07
  • 内田樹『街場のメディア論』〜贈与と反対給付義務の「前借り」で読み解くメディア論 - 太陽がまぶしかったから

    講義録のような「街場」シリーズ 内田樹の「街場」シリーズ4作目。「街場」シリーズとは、大学でのディスカッションのテープ起こしを元に書かれたであり、既に多数の「街場」が出版されている。 街場の現代思想 (文春文庫) 作者:内田 樹文藝春秋Amazon 街場の読書論 作者:内田 樹太田出版Amazon 大学の講義録のように進むので、文字で読むと少々お節介なぐらいの反復や例示があったりもするのだけど、その主張が心に染みこんでダンスステップに変わるまでには、そのぐらいの手続きが必要がなのだろう。教育者としての彼は常にパフォーマティブであろうとする。 縦横無尽に展開される内田節 語られる内容には「メディアの不調」というテーマがあるものの、縦横無尽に雑多であり、ひとつの結論に向かって論が進むわけではない。僕なりに気になった内容を以下に列挙する。 適正や潜在能力が先にあるわけでなく、仕事に求められて

    内田樹『街場のメディア論』〜贈与と反対給付義務の「前借り」で読み解くメディア論 - 太陽がまぶしかったから
    pinza0604
    pinza0604 2014/10/29
  • 在日ファンクを聴いて日本に在りながらファンクを再認識する - 太陽がまぶしかったから

    在日ファンク もうずっと在日ファンクの曲を聴いているのだけど、最近になって特に増えた。ファンクっぽさのパロディとハマケンの声やステップの面白さが中心ではあるのだけど、歌詞にほろりとすることもある。『城』については僕自身のスタンスをそのまま表しているんじゃないかとすら思う。 誰も攻めて来なかったこんなところ ちっぽけな縄張りを世界と思ってた きみに出会ってから 色めきはじめたぼくは 侵略されるまいと、ただ そんな器もないくせに 城 在日ファンクJ-Pop¥255provided courtesy of iTunes 「在日ファンク」という名前は、当にそのままの意味なのだけど、「在日」という言葉そのものが他の強い意味と密結合しているので、変な誤解をされそうとかの心配をしてしまう事もあって、積極的に好きだと人に言い難くもある。当に余計な心配だ。 SAKEROCKのトロンボーン奏者である浜野謙

    在日ファンクを聴いて日本に在りながらファンクを再認識する - 太陽がまぶしかったから
  • 1年間ブログ書いていますけれど「何かを得られた」からこそ書き続ける意味は見出しません - 太陽がまぶしかったから

    photo by manoftaste.de ブ、ブログ論だー! やっぱり、ブログやるよりも、リアルでバンドやったり、絵を描いたり、小説書いたり、漫画描いたり、はたまたフットサルやったりしたほうが得るものは大きいと思う。まあ、個人的に思うってだけだし、ブログをただただ書いて「俺は色んなものを得ることが出来た!!」と言う人も中にはいるだろうけれど。また、ブログ書いて他の人と色んなつながりができて、リアルでも色んな事を得ることが出来た、と言う人もいるでしょう。ただ、俺はブログでの繋がりをリアルに持ちこむことはしないスタンス。そうなると、何も得ることは無い。意見を表明して、それに対する批判/同意/反証を貰うことはそれはそれで有意義かもしれないけれど、それが面白いかっつーと、極めて微妙なワケで。 (中略) 逆にブログを書いているだけの人はどうなんでしょうか?何かを得ることができてはいるのだろうか?

    1年間ブログ書いていますけれど「何かを得られた」からこそ書き続ける意味は見出しません - 太陽がまぶしかったから
  • その文章を難しいと判断して、「頭がいいと思われたい人なんだ」と他人の内心を忖度してるのは誰の基準でしょうか - 太陽がまぶしかったから

    頭がいいと思われたい人なんだ? 頭がいいと思われたいことってすごく人間臭い欲求だし悪いことじゃありません。 ただ、ちょっとダサい。 かっこ悪いですよね。 そういうダサい大人にならないように、自分が「頭がいいと思われたい人」になってるなあという時の特徴を考えてみました。 (以下見出し) 平易な言葉を避ける わかりにくい例えを使う 態度が大きい 他責的 読みましたー。言いたいことはよく分かりますし、共感しやすいのですが、だからこそ結構危険な話法だなぁと直観的に思いました。その事について、「どういう事だろう?」とちょっと考えてみました。頭がいいと思われたい人なので。 「私の難しい」と「あなたの難しい」のレベル感は等しい? 1対1の対話において理解されないのであればコミュニケーションが成立していないので、そこを合わせられない人は「頭がいいと思われたい人」でも良いのかもしれません。文章中では「地域住

    その文章を難しいと判断して、「頭がいいと思われたい人なんだ」と他人の内心を忖度してるのは誰の基準でしょうか - 太陽がまぶしかったから
    pinza0604
    pinza0604 2014/05/27
    ]"未熟である事に胡座をかいて幻想上の優位性を患う認知バイアスを患うとずっと未熟なままになってしまいます。"
  • 『1984年』の言語論的転回と際限のないバズワード生成について - 太陽がまぶしかったから

    photo by Nina J. G. 1984年 『一九八四年〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)』を読んでいる。この作品って「監視社会」の代名詞的に言われるけれど、むしろ「言語論的転回」の話だと思う。「ニュースピーク(=新言語)」がまさにそうなのだけど、例えば「国家社会主義ドイツ労働者党」が「ナチ」になったの同じようにシニフィアンから語源を取り除く作業が行われている。前者だと「国家社会主義とはそもそも〜」みたいな話が生まれる余地によって「現在は正しくない」という結論を内包し得るが、「ナチ」になってしまえば、シニフィエとの直接結合されるために内発的な否定の余地が生まれにくく、その時点で権力を得た人間のする定義に綺麗にすり替わる。 これは「マイルドヤンキー」と「ニート」の関係に似ているかもしれない。「マイルドヤンキー」と言われれば「マイルドとは?」「ヤンキーとは?」という連想がないまぜになる

    『1984年』の言語論的転回と際限のないバズワード生成について - 太陽がまぶしかったから
  • 「歩きスマホ」を回避するためにもオーディオブックやPodcastが普及すればよいのでオススメを紹介する - 太陽がまぶしかったから

    歩きスマホは危険だけどやってしまいがち スマートフォン(高機能携帯電話)の画面を見ながら歩く「歩きスマホ」や歩きながらの携帯電話操作が日常の光景になり、階段から転げ落ちたり、駅のホームから転落したりするなど、さまざまな事故が報告され始めた。鉄道会社、携帯電話会社、自治体などは、この「危険行為」の防止を呼びかけている。そんな中、「歩きスマホ」を条例などで規制しようという声も出てきた。インターネット検索大手、ヤフーが調査したところ、延べ約5万人の回答のうち75%が「必要だと思う」だった。ほかの民間会社の調査でも、多くの人が賛成している。いまや行政上の罰金にあたる過料を伴う自治体の路上喫煙禁止条例は当たり前だが、同様に「歩きスマホ」が規制される日が来るのか。 様々な場所で問題となっている「歩きながらのスマートフォン」略して「歩きスマホ」ですが、正直な事をいえば僕自身もしていた時期があります。とに

    「歩きスマホ」を回避するためにもオーディオブックやPodcastが普及すればよいのでオススメを紹介する - 太陽がまぶしかったから
  • 「人生のネタバレ」に対する内部環境の下方硬直性を保つために「切断」と「抵抗」のどちらが必要なのだろう - 太陽がまぶしかったから

    photo by A.Davey 最高得点だけが朧気ながら見えるのが「人生のネタバレ」 『http://www.ikedakana.com/entry/2013/10/31/074600』においては、没落の恐怖と上方向への宿命論を書きました。 これはあるゲームにおいて、ここから先の最善手を積み重ねられたとしても最高100万点までいける人も、最高50万点しかいけない人もいるのは事実と認めた上で努力すべきであり、その一方でマイナスになる要素を選びつづけて一気に0点になるのは案外容易いように出来ているのではないかという話です。 RT鍵 『ウシジマくん』『カイジ』に最近の『嘘喰い』と、最近は少年漫画より青年漫画の方が印象的に努力の大切さを訴えている気がするな。「努力が報われて成功した人」を描写するのじゃなくて「努力しなかったせいでどうしようもなくなってしまった人」を描写することで。— Ничего

    「人生のネタバレ」に対する内部環境の下方硬直性を保つために「切断」と「抵抗」のどちらが必要なのだろう - 太陽がまぶしかったから
    pinza0604
    pinza0604 2013/11/15
    文化資本教養=没落ストッパー
  • 自己愛のリスク分散とありえた自分の死体の山、または12人の妹がいれば1人死んでも悲しさは12分の1で済むのか問題 - 太陽がまぶしかったから

    photo by ▓▒░ TORLEY ░▒▓ 自己愛のリスク分散 私は自己愛を満たすための「根拠」は複数持ってい方が良いと考えています。例えば仕事において「出世」しか見ていないと、それがダメになったら潰れてしまいますし、たった一人だけを愛し続けても振り向いてもらないならストーカーです。『ノンジャンルブログでありたいのだ〜「勝つ事」よりも「勝ち方」に拘ってしまうアマチュアブロガーの勝利条件 - 太陽がまぶしかったから』の後半部分は、その話をブログに適用したものです。 可能世界においては、結果に応じて後付で「最初からそれを求めていた自分のみが生き残る」という現象を起こす事ができます。つまり、「Aという結果を期待している私」と「Bという結果を期待している私」が同時並行で存在し、仮にAという結果が確定した瞬間に「Bを期待していた私」は死ぬのです。 (中略) 私の思う『勝ち続ける意志力』は物理的な

    自己愛のリスク分散とありえた自分の死体の山、または12人の妹がいれば1人死んでも悲しさは12分の1で済むのか問題 - 太陽がまぶしかったから
    pinza0604
    pinza0604 2013/09/24
  • 1