昨年12月、東京大学・本郷キャンパスにて「テレコミュニケーション、テレイマージョン、テレイグジスタンスに関する国際シンポジウム」が開催された。これは、東京大学大学院情報理工学系研究科の舘ワ教授が代表者を務める研究プロジェクト「テレイグジスタンスを用いる相互コミュニケーションシステム」の成果を公開する目的で実施されたもので、開催は2002年に続いて2回目。 同プロジェクトは、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業(CREST)の一環として実施されている。シンポジウムでは、初日に舘教授や研究分担者らの講演が行われ、2日目のラボツアーでは実際にシステムを使ったデモも見ることもできた。本レポートでは、このラボツアーの模様を中心に紹介していきたい。 そもそも"テレイグジスタンス"とは? このプロジェクトの主題にもある"テレイグジスタンス(Tele-Existence)"という言葉だが、ま
■森山和道の「ヒトと機械の境界面」■ 箱から出るコンピュータ、実空間と融合するVR空間 ~テレコミュニケーション、テレイグジスタンスの未来 12月9日と10日、東京大学本郷キャンパスにて「第二回テレコミュニケーション、テレイマージョン、テレイグジスタンスに関する国際シンポジウム」が開催された。主催は科学技術振興機構 東京大学 館CRESTプロジェクト。テレコミュニケーション、ロボティクス、VR、遠隔医療、マルチモーダル・インターフェイスなどの融合領域の研究が紹介された。今回は、講演とラボツアーの様子を交えてレポートする。 開催初日の9日には、7人のスピーカーによる講演が行なわれた。 ●遠隔コミュニケーションの未来~相互テレイグジスタンス まず、舘 暲教授からは「相互テレイグジスタンスの第2世代:テレサ2とツイスター4に関する報告」という演題で講演が行なわれた。 テレイグジスタンスやR3(ア
図1●センサー・ネットワークの構成 複数のセンサーやアクチュエータを連携させるには,二つの方法がある。ノード間の通信をサーバーが仲介する方法と,ノード同士が直接通信し合う方法だ。 図2●管理者がセンサーを制御 アイピースクエアが公開しているデモ。すべてのセンサーやアクチュエータに,TCP/IPのプロトコル・スタックをワンチップ化した「Agent Processor」が取り付けられている。管理用のパソコンで各センサーの状態を監視し,アクチュエータを制御する。例えば温度センサーは,一定以上の値を検知したら管理者にレポートする。報告を受けた管理者は,ファンを回す。TCP/IPネットワークに接続された機器をネットワーク経由で監視/制御するプロトコルであるSNMPを使っている。 センサー・ネットワーク──。数年前に登場したこの言葉に,未来のコンピューティング形態が隠れている。 一見複数のセンサーが連
既存システムや業務プロセスを1つのプラットフォームで繋いで、ワンストップでDXやデジタル化を支援するクラウドサービスを紹介します。
Tangible Bits: 情報の感触/情報の気配 石井 裕 e-mail:ishii@media.mit.edu マサチューセッツ工科大学 今日の GUI(Graphical User Interface)の基本概念は 30 年以上前に生まれた.GUI は 情報を“Painted Bits” (ピクセル)としてスクリーン上に視覚化する.この GUI の次に くる HCI(Human Computer Interaction)のパラダイムとして,筆者らは“Tangible Bits”のビジョンを実体化する研究を,MIT Media Lab において進めている.Tangible Bits は,bits(オンライン・ディジタル情報)の世界から atoms の世界(物理世界)への 回帰と融合を目指すものであり,tactility(感触)と peripheral sense(気配)を基軸と
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く