冷戦時代の東ドイツに禁じられたロックを密輸。東ベルリンの教会で極秘違法パンクライブ。東の無名バンドを英人気音楽番組に出演。音楽へのひたむきな愛だけをガソリンに、戦後の倦怠感ただよう灰色街・マンチェスターから、変人奇人であふれる自由な“陸の孤島”・ベルリンにひとり漂着、あれよあれよという間に地元音楽シーンの顔役になってしまった男といえば、我らが(?)マーク・リーダーである。 その偉業ぶりはすでに本誌連載で腹一杯に伝えたところだったが、我々の知らないところでもう一つ、音楽史における“貢献”をもたらしていた。それも我々がよく知る、あの日本のミュージックアイコンと。 電気グルーヴを“DENKI GROOVE”に、石野卓球を“Takkyu Ishino”に 「Mark Reeder、もしも彼がいなかったら今の僕も電気グルーヴも、ひいてはNew Order のBlueMondayも生まれていなかった!