中国が国産旅客機として政府ぐるみで開発してきた小型機「C919」の1号機が2日、完成した。国内の旅客輸送の急増を背景に、欧州のエアバスや米ボーイングなどが寡占している市場への食い込みをねらう。 C919は、政府や大手国有企業が共同出資した「中国商用飛機」が2008年から開発に取り組んできた。通常の仕様で158座席、航続距離は4075キロを見込む。来年から試験飛行する計画で、将来はボーイングの「B737」やエアバスの「A320」などと対抗することを目指す。 中国の航空機需要は30年までに米国を抜き、世界最大になると見込まれている。ただ、これまでは旅客機のほとんどが外国企業からの購入に頼っており、国産化は国を挙げた課題となっていた。 新たに参入するC919にとっ… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みい