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映画に関するplaceinsunsのブックマーク (12)

  • 超映画批評『幸せのちから』85点(100点満点中)

    『幸せのちから』85点(100点満点中) The pursuit of Happyness 2007年1月27日(土)より全国東宝洋画系にて 2006年/アメリカ/120分/配給:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント 結末を知ってると面白さ半減 手遅れかもしれないが、この映画に興味を抱いた人に、私からひとつ重要事項をアドバイスしたい。それは、もしアナタがこの作品の元となったクリス・ガードナーという男の実話の、とくに結末について何も知らないのならば、何も読まず聞かず 先に映画館に行ってきなさいということだ。 この記事では映画の後半部分についての言及は避けているが、世間に出回っている作の紹介記事は、なんの疑いもなく無邪気に結末まで書いてあるんだから参る。そりゃ、そこをアピールすれば多くの人が興味を持つだろうが、その代償として鑑賞時の満足度は著しくそがれていまう。 この映画で儲けたい宣伝会

  • 超映画批評『ブラッド・ダイヤモンド』85点(100点満点中)

    『ブラッド・ダイヤモンド』85点(100点満点中) BLOOD DIAMOND 2007年4月7日(土)、サロンパス ルーブル丸の内他全国ロードショー 2006年/アメリカ/143分/配給:ワーナー 世界史最上級のタブーに切り込んだ勇気ある一 ダイヤモンドという宝石は希少で高価かつ透明に輝くピュアなイメージで、世界中の女性の憧れとされてきた。しかしその一方、採掘現場では奴隷同然の過酷な労働がまかり通っていたり、一部はテロリストたちの資金源でもあるという闇の部分も厳然と存在する。ダイヤモンドの原産地のほとんどで内戦など武力紛争が起きているのは、もちろん偶然ではない。 成功と美の象徴であると同時に、死と紛争の象徴でもあるこの宝石について、その闇の部分に鋭く切り込んだのがこの『ブラッド・ダイヤモンド』。しかし、マスコミやエンタテイメント業界にとって巨大なスポンサーである宝石業界を敵に回すことは

  • 超映画批評「愛、アムール」85点(100点満点中)

    「愛、アムール」85点(100点満点中) Amour 2013 年3月9日、東京:Bunkamura ル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館 大阪:シネ・リーブル梅田、名古屋:伏見ミリオン座他全国ロードショー 2012年/フランス/カラー/125分/配給:ロングライド 監督・脚:ミヒャエル・ハネケ 撮影:ダリウス・コンジ 編集:ナディン・ミュズ、モニカ・ヴィッリ キャスト:イザベル・ユペール ジャン=ルイ・トランティニャン エマニュエル・リヴ 偽善に背を向け、介護を通して愛の質に迫る 英語圏の映画ではないというのに「愛、アムール」を作品賞にノミネートしたあたりに、アカデミー会員の良心を感じるが、それもそのはず。見ればすぐにわかる、映画の出来という点だけならば、誰が見たってこいつがナンバーワン、である。 パリの高級賃貸住宅で暮らす老夫婦ジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)と

  • 超映画批評「ドローン・オブ・ウォー」85点(100点満点中)

    「ドローン・オブ・ウォー」85点(100点満点中) 2014年/アメリカ映画 /シネマスコープ/カラー/104分/字幕翻訳:松浦美奈/ R15+ 配給:ブロードメディア・スタジオ 監督/脚:アンドリュー・ニコル 製作:ニコラス・シャルティエ キャスト:イーサン・ホーク ブルース・グリーンウッド ゾーイ・クラヴィッツ アフガニスタンの国鳥 地球の裏側を飛ぶ遠隔操縦の無人機を操縦し、敵を爆撃したパイロットがあることに気づいた。今吹き飛ばした中に、子供がいたように見えたのだ。同僚にチャットでそれを問うと、彼もたぶんそうだという。するとそのチャットに軍の偉い人が割り込んできてこういった。「違う違う、あれは犬だった。心配するな」と……。 ラスベガス郊外に住むイーガン少佐(イーサン・ホーク)は中東で活躍した元F-16のパイロットだが、今では近くの空軍基地に努めている。だが彼は毎日アフガニスタンの上空

  • 超映画批評「ルーム」85点(100点満点中)

    「ルーム」85点(100点満点中) 監督:レニー・アブラハムソン 出演:ブリー・ラーソン ジェイコブ・トレンブレイ 拉致監禁された部屋で子供を産み育てた少女の物語 20代半ばとみられる美しい母親(ブリー・ラーソン)と、長い髪がきれいな5歳の子供(ジェイコブ・トレンブレイ)。二人は目覚めると朝を作り、一緒に運動を始める。とても仲睦まじい、仲良し母子のほほえましい様子だ。思わず頬が緩むが、やがて観客は大きな違和感を感じ始める。不気味で、おそろしい違和感を……。 映画「ルーム」のオープニングは秀逸だ。なにしろ、はたからみてもわかるほど深い絆で結ばれる母子を見て恐怖感を感じ始めるというのは何よりインパクトある体験といえる。 たとえば、こんなに大きな子供なのに授乳をしている。美しく長い髪の子供は、しかし男の子だ。6畳かそこらのわずかなスペースに、浴槽やキッチン、ベッドが置かれているが、二人は外に出

  • 超映画批評「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」85点(100点満点中)

    「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」85点(100点満点中) 監督:ジョン・リー・ハンコック 出演:マイケル・キートン ニック・オファーマン 兄弟の直営店のハンバーガーをべてみたくなる ファウンダーとは創業者、といった意味。つまりこの映画マクドナルドの創業秘話を描いた企業ドラマである。日の宣伝会社はその意味では「マクドナルドのヒミツ」みたいな副題をつけてもよかったし、その方が内容にも即しているわけだが、残念ながらそれはある理由から不可能である。 52歳になってもなかなか目が出ない野心家のレイ・クロック(マイケル・キートン)は、あるとき全く売れない自社のシェイクミキサーを大量発注してきたドライブインレストランに興味を持つ。さっそくマクドナルド兄弟が経営するそのレストランに出向いてみたレイは、彼らが発明した画期的な調理システムに衝撃を受ける。これは絶対ウケると見たレイは、しぶる兄弟

  • 超映画批評「ファインディング・ニモ」90点(100点満点中)

    『ファインディング・ニモ』90点(100点満点中) 2004年お正月シーズン最大のオススメ 全米アニメ映画史上最大のヒットとなり、今年の夏シーズン最大の話題作となったアニメーション映画。人間にさらわれたクラウンフィッシュのニモを、ふがいないお父さんが危険な外海を旅して探しに行くという物語である。 一見、子供でもわかる単純なストーリーなのに、なぜ大人が見てもこんなに面白いのか。その理由は、キャラクター作りの巧みさがまずあげられる。ニモは、人間で言えば軽度の障害者で、おまけに過保護に育てられ、社会性がやや不足気味である。そして真の主人公である父・マーリンは、自分が無力だったため、過去に大切な人を失ったというトラウマがあり、まともな子育てができない男である。 ほかにも主要なキャラクターがいくつか出てくるが、どれも単純な絵柄の中に複雑な過去をにおわせる、深みのある設定となっている。そのため、大人が

  • 超映画批評『ソウ/SAW』90点(100点満点中)

    『ソウ/SAW』90点(100点満点中) 低予算なのに年間ベスト級の大傑作 新進気鋭の監督作品が集まるサンダンス映画祭でも大好評だったサスペンスホラー。今週は、今年で一番多数の傑作が揃った激戦区の週であるが、中でも私がイチオシにしたいのがこの「ソウ/SAW」だ。 目がさめるとそこはだだっ広いバスルームのような部屋。自分の足は太いチェーンで部屋の隅につながれている。部屋の対角線上には見知らぬ男が同じようにつながれている。そして恐ろしいことに、二人の中間点、部屋の中央部には、頭を打ち抜かれうつぶせに倒れた死体が横たわっていた。なぜこんな場所にいるのか、さっぱりわからないまま、二人に「6時間以内に相手を殺さないと、2人とも死ぬ」とのメッセージが告げられる。 低予算なのに安っぽさはなく、ものすごい面白さ。今年のホラー、サスペンスの中ではダントツの傑作の登場だ。こんなに恐ろしい映画は数年に1あれば

  • 超映画批評『ホテル・ルワンダ』95点(100点満点中)

    『ホテル・ルワンダ』95点(100点満点中) スリリングなサバイバルドラマ 『ホテル・ルワンダ』は、奇妙な経緯をたどった映画作品だ。もともと作品の評価は高かったが、オスカーレースに絡んだため買い付け価格が上昇、日における人気スターなど皆無の地味な社会派作品だったため、採算が取れないと判断され、日公開はこれまで実現しなかった。 ところが、インターネットを中心にした公開嘆願の署名運動が行われ、ようやく公開が決まったというわけである。署名規模は数千名と、絶対数自体は少ないものだが、観てもいない映画の公開を求める人がそれだけいるというのは、ある意味すごい事である。そして、この作品が、その人たちの期待を裏切ることは、まずないだろう。良い映画である。 1994年、アフリカのルワンダ。主人公のポール(ドン・チードル)は、この国でもトップクラスのホテルの支配人だ。彼は、や子供たちを愛する心やさしい家

  • 超映画批評『バタフライ・エフェクト』99点(100点満点中)

    『バタフライ・エフェクト』99点(100点満点中) 運命に挑戦した男の切ないラブストーリー アシュトン・カッチャー主演のタイムスリップ系サスペンス。アシュトン・カッチャーは米国ではTVのバラエティ番組等に出演し、アイドル的人気を博す若手俳優だが、日ではそれほど知名度が高くない。『バタフライ・エフェクト』は非常にシリアスで感動的な物語であるのだが、多くの日人にとっては主人公役の彼に対する先入観がないであろうから、よりニュートラルに作を楽しめると思う。そうした点まで含めて判断した高得点である。 主人公(A・カッチャー)は少年時代、記憶が時折ブラックアウトする症状に悩まされていた。成人後はすっかりよくなったかに見えたが、ある日当時の日記を読み返した彼は、失った記憶を突然取り戻した。しかもその恐るべき記憶を、彼はあとから変更する事ができるのだった。 さて、現在もこの主人公は、幼馴染の少女に恋

  • 超映画批評「ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密」90点(100点満点中)

    『ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密』90点(100点満点中) 夏休み最高のイベントになるほど面白い娯楽映画 アイマックスシアターなどの、大型スクリーンの劇場で、3D(立体)上映される 47分間のドキュメンタリー映画。巨大スクリーン上映のため、日語吹き替え版のみの上映となる。 この手の3D映画というのは、日よりアメリカで一般的で、あちらのシネコン(映画複合施設)には、だいたい1つはこうした大型スクリーンの上映館が併設されている事が多い。 さて、作は、ご存知『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督が、物の沈没しているタイタニック号を、小型潜水艇などを駆使して撮影した、ドキュメンタリー映画である。 この映画は、入口で渡される専用のメガネをかけて鑑賞する。人間の視点と連動して焦点距離の変わるカメラのおかげで、通常なら20分くらいで目が疲れてしまう3D映画なのに、47分間という

  • 候補者ビル・マッケイ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画

    アメリカの上院議員選を舞台に、選挙のメカニズムに組み込まれ、操り人形と化していく若者の姿を描く。製作はウォルター・コブレンツ、監督は「ブラック・エース」のマイケル・リッチー、脚はジェレミー・ラーナー、撮影はジョン・コーティー、音楽はジョン・ルベンスタイン、衣裳デザインはパトリシア・ノリスが各々担当。出演はロバート・レッドフォード、ピーター・ボイル、ドン・ポーター、アレン・ガーフィールド、カレン・カールソン、クイン・レデガー、モーガン・アプトン、メルヴィン・ダグラス、マイケル・ラーナーなど。 カリフォルニア州の上院議員選は、共和党のジャーモン(ドン・ポーター)が現職議員の強みを発揮していたが、民主党は、若くて有能な弁護士ビル・マッケイ(ロバート・レッドフォード)に白羽の矢を立てた。ビルはナンシー(カレン・カールソン)と幸福な生活を送り、加えて父のジョン(メルヴィン・ダグラス)は民主党の長

    候補者ビル・マッケイ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
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