優秀な「個」が組織をダメにする カテゴリ: サッカー批評 社会 ジーコ・ジャパンについての議論が続いている。 ネット世論は「個の力論」を受け入れていないようだ。 だからこれ以上「川淵三郎の総括が間違っている」と書く必要を感じない。 別の視点が浮かんだので、付け足しで書いてみようと思う。 「優秀な個の集合がいい組織である」という常識は間違いだと思う。 むしろ「いい組織が個を育てる」度合いが大きい。 いい苗木も、土壌や天候、育て方が悪ければ育たない。 代表の活動は長くて年の3分の1程度なので選手の全てを決めるものではない。 でも国際試合の経験から刺激を受けて飛躍する選手は少なくない。 極端に言えば小野伸二や高原直泰は「黄金世代だから準優勝した」んじゃない。 「準優勝したから黄金世代」なのだ。経験値や自信が彼らを高めたことが大事だ。 人間の才能は環境が引き出す。どういう集団に属するかで個は左右さ