大分トリニータが「野戦病院」と化した。J1リーグ第11節横浜M戦(9日・九州石油ドーム)でMFエジミウソン(33)が左足を負傷。これで昨季の主力5人を含む計7人が離脱した。順位は最下位の“二重苦”。非常事態を受け、大分フットボールクラブは早くて6月に補強をする方向で動いている。 「主力の半分を欠いてしまった。ほとんどが長期離脱。フィジカルや練習内容の組み立てに問題があるのでは」。原靖取締役強化部長(41)は10日、大分市の県サッカー協会スポーツ公園でバックアップメンバーの練習を見つめながら、ため息交じりに話した。 シャムスカ監督(43)を筆頭に医師、トレーナーらによる医療スタッフは連携しているが、けが人が後を絶たない。選手が病院で治療をした回数の記録を見ると、昨季の3―4倍という。「毎日誰かが病院へ行っている」と、チーム全体が満身創痍(そうい)だ。 降格危機の大分は待ったなしの