名を変え、トップを代え、その都度延命を図ってきたが、ついに国会議員は1人になる見通しだ。革新政党・社民党が重大な局面を迎えた。 村山富市元首相を出した大分は、社民の牙城として知られる。国会議員4人のうち2人が大分を地盤とし、村山氏の政界引退後も高い得票率を誇ってきた。1996年の党名変更以来、ほとんどの労働組合が旧民主党に支持を切り替える中、大分では自治労を中心とする官公労が「応援団」の旗を振り続けてきた。 今回も伝統ある老舗の看板を守り抜くのかと思いきや、党県本部は早々に立憲民主党との合流にかじを切った。西の“本丸落城”は、国会議員ばかりでなく全国の党組織にも影響を与えたことだろう。 革新王国で何が起きていたのか。 「もう、票が出らんのじゃ」。かつて村山氏を支えた自治労県本部の重鎮は、諦めにも似た声を漏らした。 2016年の参院選。同本部出身で当時党首の吉田忠智氏が比例代表で改選を迎えた
![名を捨てたその先は 河合仁志 | 西日本新聞me](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/626bb1b00823b7fa189d37d0e32911434c1be5b2/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.nishinippon.co.jp%2Fassets%2Fnnp%2Fimg%2Fbase%2Fog_image.png)