レアプラント(希少品種・植物)として注目されている甘草について、国内による植物工場の栽培研究が進む中、ツムラでは2001年から中国現地にて栽培化に関する研究を行っている。 今回、同社では日本の医薬品規格基準にかなう成分量(主成分:グリチルリチン2.5%以上)を超える甘草を、従来の栽培期間3年から1年3カ月に短縮させる栽培に成功した。栽培方式は植物工場のような施設ではなく、基本的には露地栽培に近い。 株式会社ツムラは、中国医薬保健品股份有限公司(中国医保公司)、北京中医薬大学との共同研究により、漢方薬の原料生薬である「甘草(カンゾウ)」の栽培技術を確立し、中国において、特許権の登録手続きを完了しました。 甘草は、医薬品、食品、化粧品などの原料として使用される重要な生薬ですが、そのほとんどは、中国北部の乾燥地帯に自生している野生品に依存しているのが現状です。そのため、甘草の需要増加に伴い、乱獲