支援団体の撤退・事業計画中止相次ぐ 伊藤さん拉致2008年8月28日17時0分 印刷 ソーシャルブックマーク アフガニスタン東部で日本人のNGO「ペシャワール会」の伊藤和也さん(31)が武装グループに拉致され、遺体で見つかった事件を受けて、現地で地道な活動を続けてきた支援団体が事業計画を中止したり、スタッフを出国させたりする事態が相次いでいる。派遣を継続する団体も慎重な対応を余儀なくされている。 「BHNテレコム支援協議会」は、来春までにアフガニスタン北部のバルフ州に無線設備を50カ所設置する計画で、10月に日本人技術者2人を派遣する予定だった。しかし、今回の事件で派遣を見送った。 これまでも治安上の不安から、スタッフの移動はホテルと事務所の行き来に限り、外食は控えるなどの対策を取ってきた。野中正晴事務局長は「これ以上危険となれば、派遣そのものをやめるしかない」と話した。 地雷回避教育を進