「入れ墨お断り」を無視して入浴施設に入ったとして、福岡地検は1日、指定暴力団山口組系組長の藤浦良幸容疑者(54)=福岡県朝倉市甘木=を建造物侵入の罪で福岡地裁に起訴した。県警によると、こうしたケースに同罪を適用するのは珍しいという。 起訴状などによると、藤浦容疑者は入れ墨があるにもかかわらず、「入れ墨のある方の入館はお断り」という看板を設置している朝倉市内の入浴施設で2月ごろ入浴したとされる。藤浦容疑者は1月にも同施設を利用し、「他の客に迷惑がかかる」と施設側に注意された経緯があった。その際は「昼間で客が少ない時ならいいだろう」と言っていたという。