2022年5月18日のブックマーク (4件)

  • 文体がウィットに富んでいて面白い小説家まとめ - 日々の栞

    どんでん返し系の小説の帯に「2度読みたくなる」と書かれているのをよく見るけれど、結局のところ何回も読みたくなる小説って文体に魅力がある小説じゃないかなと思う。やっぱり、文章自体に魅力がないと何回も読みたいと思うことがない。やっぱり、ユーモアに溢れる文体の小説って読むのが止まらなくなっちゃう。 ということで、文章がウィットに富んでいて何回も読みたくなるような小説家をまとめてみた。 森見 登美彦 町田 康 村上 春樹 伊坂 幸太郎 佐藤 正午 又吉 直樹 円城 塔 木下 古栗 森見 登美彦 恋文の技術 (ポプラ文庫) 作者:森見登美彦 ポプラ社 Amazon 文体が面白い作家として真っ先に思い浮かんだのが森見登美彦。古風な言い回しで阿呆なことを書いているのがすこぶる面白い。ハマるとクセになって読むのをやめられない。文学的中毒である。また、古風な言い回しの組み合わせが面白くて、独特の言葉遣いで無

    文体がウィットに富んでいて面白い小説家まとめ - 日々の栞
    plutocharon
    plutocharon 2022/05/18
    円城塔は面白い
  • 「シン・ウルトラマン」をみた・社会の変化がゆっくりになっている - そういちコラム

    映画シン・ウルトラマン」をみてきました。いろんな評価があるようですが、私は楽しい時間を過ごすことができました。50代後半の、初代ウルトラマンに夢中になった世代だからでしょう。 あの映画は、そういう世代のための「ウルトラマン祭り」です。「世界に向けて」とか「メッセージ」「人間ドラマ」などはあまり目指すことなく、演出や俳優の演技も含めた現代の技術で、製作者が子どもの頃に夢中になった世界を再構成したのです。 この映画と同じコンビ(樋口真嗣監督、企画・脚など庵野秀明)による「シン・ゴジラ」は、「ゴジラというあり得ない存在が、もしも現実社会に現れたら」というSF的シミュレーションが大事な要素でした。 しかし「シン・ウルトラマン」は、怪獣や宇宙人が「あり得ない」存在なら、それを受けとめる人間社会(政府組織や怪獣退治の専門チームなど)も現実離れしたファンタジーになっています。 もちろん、大人がみる映

    「シン・ウルトラマン」をみた・社会の変化がゆっくりになっている - そういちコラム
  • 世の中には森見登美彦派と万城目学派の二大派閥がある説 - 日々の栞

    森見登美彦と万城目学ってセットにして語られることが多い作家だなと思う。 2人とも京大出身で、京都にゆかりのある作家だ。 森見登美彦が好きな人は万城目学も好きそうな感じがする。けれど、強いていうならどちらかの方が好きみたいな派閥が存在するとも思う。そう、きのこの山派とたけのこの里派が存在するように。 なぜ2人は比較されることが多いのかというと、その理由は作風の近さにあると思う。 夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫) 作者:森見 登美彦 KADOKAWA Amazon 森見登美彦は『夜は短し歩けよ乙女』や『四畳半神話大系』など京大生のコミカルな青春恋愛小説を書いている。 鴨川ホルモー 「鴨川ホルモー」シリーズ (角川文庫) 作者:万城目 学 KADOKAWA Amazon 一方の万城目学も『鴨川ホルモー』で京大生を主人公にしたコミカルな青春恋愛小説を書いている。 『夜は短し歩けよ乙女』と『鴨川ホル

    世の中には森見登美彦派と万城目学派の二大派閥がある説 - 日々の栞
  • 偶然の大地を彷徨う / 「彼女の町と、彼女の緬羊」 村上 春樹 - 日々の栞

    村上春樹の小説によく登場する動物といえば、やっぱり羊だと思う。 タイトルに羊と入る『羊をめぐる冒険』は村上春樹の代表作だ。『羊をめぐる冒険』に登場する羊男は有名なキャラクターで、『羊男のクリスマス』や『図書館奇譚』にも登場している。その他にも村上春樹の小説で羊が登場するものがある。 その小説が短編集『カンガルー日和』に収録されている「彼女の町と、彼女の緬羊」という小説だ。「彼女の町と、彼女の緬羊」の舞台は札幌だ。 札幌の街や羊といい、『羊をめぐる冒険』との繋がりを感じさせるし、『羊をめぐる冒険』の原型なのかなとも思う。 この小説のテーマは、人間が住む土地についてだ。 人は、人生のステージによって様々な土地を転々とするワタリドリのような存在かもしれないと思うことがよくある。大学や就職がきっかけで、住み馴れた土地を離れたことがある人は多いのではないだろうか。またそれとは逆に、生まれた土地にずっ

    偶然の大地を彷徨う / 「彼女の町と、彼女の緬羊」 村上 春樹 - 日々の栞