本記事は、日経コンピュータ2016年10月13日号の特集「『動かないコンピュータ』裁判を読み解く」を再構成したものです。 旭川医大とNTT東日本、トクヤマとTIS、読売新聞とアクセンチュア。いずれも、パッケージ導入の失敗をめぐり、訴訟で責任の有無を争った。これらの事例は、パッケージ導入の難しさや課題を浮き彫りにする、貴重な教材だ。裁判資料を基に、プロジェクト失敗の真因を読み解く。 旭川医科大学/NTT東日本 追加開発の膨張は破たんへの一本道 追加開発が際限なく膨らめば、プロジェクトは失敗の道を突き進む。旭川医大もNTT東日本も、その道をたどった。