名古屋市内の小中学校に配備されたタブレット端末の操作ログ(履歴)が無断で取得されていた問題で、市教育委員会は10日、端末使用の一時中止を決め、各校に通知した。保護者や子どもへの事前説明がなく、市の個人情報保護条例違反の恐れが指摘されていた。 操作ログは、端末の起動や終了▽メールの送受信▽ファイル操作--など、各端末で「何をしたか」が分かる履歴。メールやファイルの中身などの情報は含まれない。条例はログの取得時に利用目的明示を義務付けているが、市教委は保護者らへの説明を怠っていたという。 9日の市議会委員会で発覚した。市教委は7月中に説明資料を保護者らに配布予定だったと釈明。説明が済むまで端末使用を一時中止するよう各校に求めた。