横浜市のホームページに小学校への襲撃予告を書き込んだとして、男子大学生(19)が威力業務妨害容疑で逮捕された事件は、「誤認逮捕」の可能性が高まってきた。匿名性の高いインターネット犯罪を担当するサイバー捜査は、曲がり角を迎えつつある。 捜査関係者によると、任意提出を受けた大学生のパソコンには、市のホームページにアクセスした記録が残っていたほか、襲撃予告をされた小学校を検索した形跡があった。これが逮捕の決め手となった。 だが、「真犯人」を名乗る人物が都内の弁護士に送ったメールには、大学生の犯行を偽装した手口が披露されていた。県警が大学生のパソコンデータのコピーを再解析した結果、その手口を示すような痕跡があった。襲撃予告が書き込まれる直前のものだった。逮捕当時、県警はこの手口も想定していたが、痕跡には気付かなかったという。 18日には警察庁の片桐裕長官が、この事件も「誤認逮捕」の可能性が高