大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)のデータ改ざん容疑事件で、特捜部主任検事の前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=がデータ書き換えに使ったコンピューターソフトの機能は、「タイムスタンプ変更機能」などと呼ばれる。しかし、ファイルに記録された日時情報を矛盾なく書き換えるのは専門家でも難しく、前田検事の場合は専門家が見ればすぐに分かる表面的な書き換えだったという。 コンピューターファイルにはそれぞれ、「作成」「更新」の日時情報「タイムスタンプ」が記録されている。タイムスタンプ変更機能があるソフトは、インターネット上のサイトから無償、有償で入手できる。 前田検事が使ったとされる「ファイルバイザー」は、有料のソフト。複数のファイルの名前を一括して変更できるなどファイルを管理する複数の機能を備えている。 朝日新聞の依頼でFDの解析をした大手情報セキュリティー会社によると、タ