6~8月の新型コロナウイルスの感染者の中で重症になった人の割合(重症化率)が、1~4月と比べ大幅に下がったとの分析結果を京都大の研究チームがまとめた。22日、厚生労働省の助言機関の会合で示された。感染者の早期発見や治療法の発展が重症化の抑制につながったとみられる。 重症化率は、厚労省のデータを基に西浦博・京大教授らが算出した。全体では1~4月は9・80%だったが、6~8月は1・62%まで低下した。年代別にみると、40歳代は3・43%から0・54%に、60歳代は15・25%から3・85%に、80歳代は34・72%から14・5%に下がった。ただ、座長の脇田隆字・国立感染症研究所長は記者会見で、「重症化率は低下したが、高齢者ではまだ高い。感染者が増えれば、安心はできない」と述べた。 助言機関は、全国の感染状況に関し、「ほぼ横ばいから微増傾向」との見解をまとめた。1人の感染者が何人にうつすかを示す
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