通常,Frequency X Blogでは特定の製品に言及するのを控えているが,今回はこのルールに例外を設けたい。筆者はプロダクト・マネージャであるがゆえに,製品の検討にかなりの時間を費やしている。 米マイクロソフトが2008年1月初頭に公開したセキュリティ情報「MS08-001」には,修復/保護の観点から,いくつか特殊な問題がある。まず,ユーザーは(Windows Updateで)更新プログラムそのものを受け取る。同プログラムは,中核をなすTCP/IPドライバを変更するが,この変更にはそうするだけの十分な理由がある。MS08-001でパッチが適用されたCVE-2007-0069の危険性をまだ知らない読者のために,以下に概要をまとめておこう。 現在サポート対象となっているマイクロソフトの全OSに影響する デフォルトで有効(Windows Server 2003は除く) リモート攻撃が可能