リリースが延期になった理由といつもと違う状況 FreeBSD 11.0-RELEASEの公開は当初の予定からは多少遅れたものの、メジャーアップグレードには珍しくそれほど遅延することなくリリースにこぎ着ける予定になっていました。少なくとも2016年9月末の段階ですでにFreeBSD 11.0-RELEASEのインストールイメージは世界中のミラーサーバに配布され、パッケージの配布体制も整い、あとはリリースアナウンスの実施を待つばかりといった状況でした。 しかし、ちょうどセルビアでEuroBSDCon 2016が開催されるタイミングで、OpenSSLにセキュリティ脆弱性があることが発表されるとともに、修正版の配布がはじまりました。FreeBSDはベースシステムにOpenSSLライブラリを取り込んでいるため、アナウンス直前にアナウンスを中止し、修正したバージョンを開発するという決定を行いました。
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