【千歳、苫小牧】陸上自衛隊第7師団の90式戦車4両が26日夜、司令部がある東千歳駐屯地から苫小牧西港に向け、公道を走って移動した。うち1両は、出発の約1時間後に国道36号で不具合を起こして走行不能となった。同師団によると、矢臼別演習場(根室管内別海町など)での訓練の参加が目的。この区間の公道の戦車の走行は5年ぶり。 4両は午後9時に出発し、時速10~20キロで国道36号などを通過。騒音軽減などのため、走行用ベルトにゴムを付けて走ったが、沿道に低いごう音が響いた。走行不能になった1両は午後10時ごろから2時間半以上にわたって停車し、トレーラーに積まれて東千歳駐屯地に戻った。 残る3両は午後11時50分ごろに約30キロ離れた同港に到着。定期コンテナ船に積載されて27日夕に出港、28日に釧路港に着く。 駐屯地近くには、千歳の市民団体「『戦争法』反対アクションinちとせ」などのメンバーら約3