ここ最近、ウクライナ関連で、ネットで一種異様な盛り上がりを見せているのが、「国民共和軍」への関心である。 8月20日、「プーチンの頭脳」と呼ばれるロシアの極右思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘ダリア氏が暗殺された。 翌日に犯行声明を出したとされるグループが「国民共和軍」。英語にするなら「National Republican Army」である。 しかし欧州の大手メディアは、取り上げるのに慎重である。この組織は実態が確認されていないからだ。組織名を名乗っているが本当に集団なのか(一人だけ?)、本当に犯行を行ったのか、そもそも本当に存在するのかすら不明なのだ。逆に、存在するとしたら、誰がメンバーなのか、何が背後にあるのかもわからない。 それなのに、なぜネットで異様に湧き上がるのか。それは、この集団は反プーチンを掲げており、あたかもプーチンを打倒すべく立ち上がった、テロルを目的とした秘密結社