大分空港(大分県国東市)と大分市中心部を海上で結ぶホーバークラフトの導入を巡り、県がつくる選定委員会は16日、運航業者に大手タクシー会社「第一交通産業」(北九州市小倉北区)を選定した。11月にも正式決定し、2023年度の運航開始を目指す。これまでバスで1時間程度かかっていた行程が、約25分に短縮する見込みだ。空港の利便性が高まるホーバークラフトの復活が大きく前進しそうだ。【津島史人】 選定委によると、業者の公募に第一交通1社のみ応募があり、16日の審査で決めた。同社の提案した運航計画によると、1日18往復(36便)を運航し、運賃は片道1500円。ホーバークラフトは利用者低迷やリーマンショックの影響で09年に運休したが、その当時の運賃(2980円)の約半額に抑えるという。