王子製紙の篠田和久社長は20日の記者会見で、今夏に東京・銀座の本社職員が1週間ほど一斉に休暇をとり、本社を休業することを検討していると明らかにした。ビルの使用電力を抑え、節電するためだ。 7〜8月に1週間程度を想定しているという。本社ビルは「本館」と「1号館」があり、両方休むかどうかはこれから決める。 昨夏の1号館の使用電力のピークは約1200キロワット。篠田社長は「段ボール工場を一つ止めるより節電効果がある」と説明した。 ◇ 日本経団連は20日、今夏の電力使用のピークを抑える対策として、8月6〜21日に職員約200人が一斉に夏休みをとると発表した。例年、1週間程度を交代でとっているが、期間を倍にした上で事務所を閉じ、節電に努める。 経団連は、電力供給能力の回復で政府の節電目標が軽減された場合でも、自主的にピーク時の電力を25%超削減することを目指す。