ここ最近、日本を含む世界各国で、COVID-19感染拡大防止のための行動制限状態を緩和し、社会経済活動を再開していく流れが加速している*1 *2 *3 *4 *5。 しかし、WHOのダッシュボード*6を見る限り、感染者数の減少傾向が見て取れる地域は、欧州、東アジア、オセアニア等とまだ少なく、世界的に見ればまだまだ感染者数は増加傾向にある。 アメリカも、半数近くの州で感染者数は増加傾向にあるため、まだ国全体として減少しているとはいえそうにない*7。 こういう状況で一部の国々が活動を再開し、人の移動が増えていけば、再び各国で感染拡大が生じるリスクは当然ある。 しかし、社会経済活動の停滞によってこれまで多大なダメージが既に生じているし、停滞が続くことで生じうるリスクももちろんある。 個別の事情を背負った国や地域が、他の国や地域と連携しつつ、疫学と社会経済活動のバランスを取るための指針を決定してい