小沢一郎氏の検察審査会による強制起訴、裁判、そして小沢氏の記者会見から入院に至る過程が大きなニュースとなっている。その一連のニュースをみていて思うのは、強制起訴を議決できる検察審査会が「市民参加」の制度であること、そしてその強制起訴の議決がどのように決められ、それが妥当だったかどうかを判断する人や組織がどこにもないことだ。実際、その制度がどのように運用されたか、についてもどれだけ公開されているのか、疑問である。なぜその制度の運用過程が問われないのだろうか。それは「市民参加はいいこと」とされているからだろうか。 しかし、小沢の強制起訴がこれだけ問題とする声が多いのであれば、「市民参加」がうまく運用されているかどうか、だれかの意見にひっぱられないか、など検察審査会の「市民参加」の内実についても議論すべきではないか。強制起訴の権限はあまりに大きい。 「市民参加」がなんだっていいわけではない。「市