埼玉県入間市の市立扇小学校で昨年10月、「キス」「ハグ」などと書いた手製のサイコロを「セクハラサイコロ」と呼んで児童に振らせていたことが問題視された担任男性教諭の処分が、宙に浮いたままになっている。この種類の不祥事に対する処分は「通常ならば問題発覚後、1カ月ほどで決まる」(県教育委員会)はずなのに、これほど延びるのは異例だ。(安岡一成) 県教委によると、公立学校で教員が不祥事を起こした場合、学校の教頭らが本人や関係者に話を聞いて、「事故報告書」を作成。地元教委を通じて県教委に提出した後、県教委は本人や校長に事情聴取したうえで最終的に処分を決め、必要に応じて公表する。 体罰など教諭の問題行動による不祥事では通常、問題発覚後、1カ月前後で処分は決まるという。入間市教委も当初、「卒業を控えた6年生の担任でもあるし、何とか年内にけじめをつけたい」と考え、同小に報告書作成を指示した。 昨年11月、扇