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本記事は、浄土宗・月仲山称名寺の稲田 瑞規(いなだ みずき)さんよりご寄稿をいただきました。彼岸寺のコンテンツ「 お寺の未来 」の記事に刺激を受け、書かれたものとなっております。若いお坊さんの問題提起を、多くの方に共有していただければと思います。それでは皆さま、どうぞご一読くださいませ。 ------------ 未来の話。もし仏教を学ぶ人工知能が誕生したら、仏教は、僧侶は、いったいどうなってしまうのだろうか。 未来といってもそう遠い未来の話ではない。近年、人工知能の技術は目まぐるしいほどに発展している。例えば、人工知能(AI)が映画の脚本を製作したり、人工知能が大喜利をするようになったり。 ※参考記事 「AIが脚本を書く時代、「クリエイティビティ」はいつまで人間の特権か」 「【世界初】大喜利ができる人工知能の開発者に会ってきた」 これらの人工知能のテクノロジーに共通するのが、インプット
私は22歳の時に在家から出家して禅僧になりました。禅や仏教に関する諸々を学んだ結果としての出家でしたが、そのなかで『般若心経』についても学びました。 『般若心経』に綴られた文々の意味を知ったときは、正直なところ、私は驚きを隠せませんでした。 わずか262文字のお経に秘められた、小宇宙ともいえる凝縮された教え。神や仏を信仰しろと言っているのではない。ここに書かれている教えを信じろと言っているのでもない。 「存在の真実を見抜きなさい」 『般若心経』が言わんとするものは、その一点でした。 般若心経はもっとも有名なお経の1つ 『般若心経』の構成 わかりやすく現代語訳する 現代語訳『般若心経』 摩訶般若波羅蜜多心経(タイトル) 観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄 舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識 亦復如是 舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減
般若心経は「経」ではない。般若心経の「心」は、「心髄」という意味でも、ましてや「こころ」という意味でもない。 こんなことを本の中で主張しているのを見たら、あまたある般若心経本を読んだ方々は「まさか!?」と思うことだろう。しかし、まさしくこの本は、こうした既成の般若心経解釈にとらわれない驚くべき命題を、インド仏教史を背景に、文献的、また論理的に証明している。心ある読者は読み進めていくにつれ、他に比して、著者の般若心経解釈が非常に整合的で明快なことに気づくだろう。 最も重要なのは、般若心経の世界が階層構造を持つ(あるいはそれを前提とする)ということを明らかにしたこと。般若心経の垂直的ダイナミズムが、はじめて開示された。人生訓めいた般若心経解説が、実は単なる「世間知」のレベルを水平移動しているに過ぎないことが、これで分かる。 もちろん、著者の解釈が絶対的だとか最終的だとか言うことはできない。いか
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